鶯谷の隠れた魅力を探す旅~大人女子の週末散歩~

おすすめスポット

鶯谷の隠れた魅力を探す旅~大人女子の週末散歩~

鶯谷駅北口

こんにちは、ひろ花です。ホテル街で知られる台東区鶯谷ですが、コロナ禍が過ぎ、山手線上での利便性も高いので旅行客や外国人が多く訪れるようになりました。宿の安さと利便性で東京観光の拠点としてよく利用されてる鶯谷。しかしこの土地で見かける観光客は大きいキャリーバッグを引きずる、移動途中の方ばかり。もしかして、あまり鶯谷の魅力は伝わっていないのでは?
そんな感じがしたので今回は『鶯谷』の魅力をお伝えしようと思い、歴史探訪ぶらり散歩をして来ました!
ぜひ東京観光の際に参考にしてみて下さいね。

鶯谷の地名の由来

鶯谷駅説明板

駅から徒歩10分ほどにある寛永寺は寛永二年(1625)徳川幕府の安泰と万民の平安を祈願するため、天海大僧正が江戸城の鬼門(東北)にあたる上野の台地に建立したのが始まりです。
そのお寺の住職として京都から来た、公弁法親王(こうべんほっしんのう)が上野の森の鶯の鳴き初めが遅く、鳴き声が訛っていることを嘆き、京都の早鳴きの美声の鶯を放鳥したところ、美しい鳴き声の鶯が増え、江戸で『初音の里』として名所になったそうです。
これが鶯谷の由来になったとのこと。鶯谷の南口にある説明板には遠くに筑波山まで望め、優雅な土地だったことがわかる上野の山の風景が描かれています。

鶯谷の歴史を感じられるオススメスポット巡り

そんな『初音の里』の鶯谷は上野山と田園風景、四季折々の雅趣の富んだ地だったので様々な文人、著名人などが別邸を建てるほど美しい街だったそうです。そんな面影を感じられるスポットをご紹介していきます。

元三島神社

元三島神社は大山祇神社のご分霊を祀っている神社です。そして下谷七福神の「寿老神」をお祀りしている神社でもあります。毎年1月1日から15日にかけて、七福神巡りをする方達で賑わいます。
月ごとにデザインの変わる御朱印もとても華やかで人気です。また、行事毎に数量限定の御朱印もあり、並ばないと手に入れられないほど。頒布の日時は公式のInstagramでチェックしましょう!
さて、そんな元三島神社は鶯谷駅の北口を出て細い路地を入ったところにひっそりと佇んでいます。ホテル界隈の中にある小さい神社なので見逃しがちですが、木々に囲まれているせいか、鳥居を抜けるとスッと一瞬涼しくなる感じがします。

元三島神社

元三島神社入口ー著者撮影ー

手水舎には季節により様々な装飾がされます。今回訪れた時にはアヒル隊長が出迎えてくれました。

元三島神社の手水舎ー著者撮影ー

階段の手前にお賽銭箱があり、そこで手を合わせて行く方がちらほらといらっしゃいます。おそらくどんな方でもお参りできるよう、階段の手前で参拝できるようになっているのだと思います。私はそこから階段を登り、神社の前でご挨拶をしてきました。
次回は何かの華やかなイベント時にも伺ってみたいです。こちらで最新情報がチェックできますよ!
元三島神社公式Instagram

元三島神社ー著者撮影ー

子規庵

さて私が次に向かったのが『子規庵』です。
正岡子規は27歳から亡くなる35歳までこの地に住み、その後母親や妹が住んで句会歌会の世話をしていたそうです。その後関東大震災や戦争があり、消失してしまいましたが、昭和25年に復元したのが現在の子規庵です。
公開日が決まっているので中まで入っていみたい方はホームページをチェックしてみて下さい。正岡子規になりきって一句詠みたくなるかもしれません。

子規庵

子規庵入口ー著者撮影ー

書道博物館

書道博物館は子規庵のすぐ向かいにある施設です。中村不折の旧宅で記念館でもあります。正岡子規と中村不折はものすごくご近所さんだったんですね。今は企画展『『漢字のはじまり』を開催しています。
私も企画展を楽しませていただきました。『中村不折コレクション』では、中村不折は正岡子規が書いた俳句集の表紙を書くこともしていたようで、『ほととぎす』の装丁はとてもセンスの良いものでした。その他の展示は青銅器に描かれる漢字の解説などがあり、東京都指定史跡をゆっくりとみられる場所になっています。

書道博物館(中村不折旧宅)ー著者撮影ー

 

ねぎし三平堂

こちらは昭和の爆笑王、初代林家三平の記念館です。頭に手を当てて「どうもすいません」というオチをテレビで見たことのある方が多いかと思います。初代林家三平が使用していたネタ帳や写真などを3000点ほど展示しています。開館日が水曜日と日曜日のみとなっているので、行ってみたい方は公式ホームページでチェックしてみて下さいね。

ねぎし三平堂ー著者撮影ー

ひだまりの泉 萩の湯

都内最大級公衆浴場を掲げている『萩の湯』。こちらはレンタルロッカーの設備もあり、よくランナーの拠点にも利用されているようです。、手ぶらで気軽に入浴できる施設です。男女とも露天風呂があり、すきまから都会の空を見ながら入浴できます。2階には『食事処こもれび』もあり、銭湯を利用しなくてもランチからちょっとしたおつまみまで楽しめるので、実は私も普段からちょくちょく利用させてもらっています。
今回は日替わり丼をチョイス。

辛くて美味しい麻婆丼

どれを食べても美味しいので入浴後の晩酌にも良いのではないでしょうか。

萩の湯

萩の湯ー著者撮影ー

松崎珈琲

ランチを食べたら一休みして、コーヒーが飲みたい!ということで、2年前にできたばかりのずっと気になっていたお店へ突入!

松崎珈琲

松崎珈琲入口ー著者撮影ー

手児奈せんべいの向かって左の扉を入ると店主が暖かく出迎えてくれました。珈琲だけじゃなく薬膳カレーなど気になるメニューもありましたが、私は萩の湯で満腹のため、今回は美味しいコーヒーを目当てに訪問。

松崎珈琲内装

2階にはおしゃれな空間が広がっています。

ホットコーヒーは苦味で色分けされていて、好みの味を伝えるとそれならと銘柄を教えてくれます。
そんなにコーヒーに詳しくない私でも、少しだけコーヒーに詳しくなった気分です笑
丁寧に焙煎されたコーヒーを心を込めて入れてくれている時間を、2階のおしゃれな空間で楽しんでいると程なく店主がコーヒーを運んできてくれました。

私は苦味が苦手なので苦味の少ない『ルワンタ』を注文。苦味のあるコーヒーがお好きな方なら、オリジナルの『根岸ブレンド』や『蔵前ブレンド』を試してみるのもおすすめです。他にも薬膳カレーなどランチもあるので次回はランチも楽しんでこようと思います。

コッペパンのお店三陽屋(みはるや)

コッペパンといえば三陽屋!
知る人ぞ知るTVによく登場する、昭和26年創業のコッペパン専門店。
なんと朝5時半から開店し、売り切れ次第終了の人気のお店です。
コッペパンにいろんな具材がサンドされている物が所狭しと並び、何度も取材を受けている、人気店です。お好きな具材を選んでぜひ買ってみて下さい!商品の揃っている午前中がおすすめです。

三陽屋

入谷鬼子母神

『恐れ入谷の鬼子母神』そんな言葉を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか?そんな鬼子母神もこの周辺にあります。
鬼子母神を祀っている真源寺は万治2年(1659)に創建され、入谷鬼子母神(いりやきしきしもじん)の名称で有名です。
知らない方は鬼子母神の鬼の言葉に少々驚きますが、お釈迦さまが鬼子母神に子供を失う悲しさを教えたことで善神となり、安産・子育ての守護神として信仰されています。入谷鬼子母神では、子育ての善神になった由来からツノのない「おに」の文字を使っているそうです。

東京キネマ倶楽部

かつてこの地には、かなり大きいグランドキャパレーがありました。その背景もあり、この地にホテルが乱立したとも言われています。大正ロマンな洋館的な雰囲気を持つ東京キネマ倶楽部。オープンスペースとして、今も様々なイベントが行われています。

東京キネマ入口

寛永寺

寛永寺は徳川将軍家ゆかりのお寺で、5代徳川綱吉や8代徳川吉宗など6人の将軍のお墓があります。
私は東京キネマ倶楽部から、線路の上を渡り鶯谷南口を通過して寛永寺に向かいました。道なりに歩いて行くと右手側にお墓が建ち並んでいます。重要文化財の写真をとりながら散策。上野中学校や寛永寺幼稚園に囲まれ、寛永寺(根元中堂)があります。限定の『徳川切り絵御朱印』がすごく可愛いので人気です。現在は授与を停止していますが、次回ぜひゲットしたいです。Instagramでチェックしておきましょう。

切り絵御朱印

公式インスタグラムより

※現在補修工事中のため根本中堂の参拝はできません。

上野恩賜公園

寛永寺を参拝した後は上野恩賜公園を通って駅へと向かいます。上野公園は大正ロマンを彷彿とさせる建物や像をたくさんみることができ、散策するにはもってこいです。五重塔や弁天堂など神社仏閣から美術館や博物館もあり、1日では回りきれないほど様々な施設があります。
上野動物園もその中にあり、毎日賑わっています。過ごし方は多種多様。お気に入りの過ごし方を見つけるのも楽しいです。御朱印あつめ、ボートでのんびり、銅像・建造物探しなどいかがでしょうか?

地獄の門

オーギュスト・ロダンの地獄の門ー筆者撮影ー

魚がし食堂こむ

 
さて、たくさん散策して鶯谷近辺にもどったらお腹の空いてくる時間です。
ここで一つ紹介したいお店があります。
『魚がし食堂こむ』ここは30年寿司職人をしてきた店主が色々なジャンルの料理も楽しんでもらえるようにと7月に開店したばかりのお店です。

こむ

魚がし食堂こむ入口

カウンター席と奥にテーブル席が少しある程度の小さいお店ですが、中に入ると店主とおっとりした奥様がにこやかに出迎えてくれます。30年の目利きで高級店にも全くひけを取らない美味しい刺身やお料理をリーズナブルにいただくことができます。おすすめはもちろん刺身定食!

他にも茶碗蒸しと特製シュウマイは私のお気に入りです。日本酒もこだわりがあり、おすすめを聞くと好みに合ったものを提供してくれます。最初は常連さんもいて入りにくく感じるかもしれませんが、私もよく一人で行っているので、安心して下さい。

銀鱈
美味しい料理とお酒で1日を締めくくりましょう

最後に

いかがでしたでしょうか?私自身も散策してみて、鶯谷のイメージがホテル街から歴史深い史跡の街へと変わりました。
上野山の鶯に想いを馳せながら、江戸時代からの時の移り変わりを感じる旅。
ぜひみなさんも台東区鶯谷周辺を楽しんで下さいね!

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